チョクパン（쪽방）町という名の貧民街　110719b

一般的にチョク（쪽）という言葉は、本や帳簿などの面を数える単位として有名です。言わば「教科書の３３ページ」を韓国では「教科書、３３チョク」ということが多いですね。他には「軽くキスする音」とか。「チュッ」ですね。韓国では「チョク」と書きます。

しかし今日は今朝に続いて部屋関連のエントリー。「チョクパン」、チョク＋部屋が持つ意味を考えてみたいと思います。

そう。チョクには「向かい合う物、または分かれた物の一方」を意味することもあるのです。「チョクパン（쪽방）」は、家や部屋を分けて作ったという意味で「とても狭い部屋」を意味します。

今朝のエントリーの大学生たちの部屋も、一種のチョクパンですね。

説明より、チョクパン・チョン（町）の写真をどうぞ。

↓まずはYTNニュースから。真ん中の人は記者です。ほら、白い矢印にドアが見えますよね？この狭い通路に何と600個の部屋があるそうです。

↑部屋の中１

↑部屋の中２

↑こんなの使っていいんでしょうか・・

↑取材の時、部屋の温度は４５℃

↑全景

他にもいろいろ・・この前「貧民街」などで検索した時より楽でした。

↑ソウルの繁華街、チョンロ（鍾路）のチョクパン町

↑夏には換気も出来ない上に材質の問題もあって

「サウナ」状態になるとか・・

↑ソウル、永登浦（ヨンドンポ）のチョクパン町。

小さな宿が多く、売春が多いことでも有名です。

確か、これはソウル駅の近くにある東子洞（トンジャドン）

そこからすぐ近くにはこんな夜景が広がります。

全国にこういうのがどれだけあるのか、そしてこの前紹介した貧民街などとどこがどう違うのか？（同じか、寧ろこっちが酷い気がします）・・詳しいデータはわかりませんでしたが、

過去エントリー（貧民街の風景）

ある個人ブロガーが調べた仁川地域のデータがあったので紹介します。

・インチョン（仁川）地域のチョクパンチョン（2008年データ、個人ブログ）

曉星洞（ヒョソンドン）と鵲田洞（チャクチョンドン）に125世帯201人

万石洞（マンソクドン）に199世帯451人

インヒョンドン（多分、仁賢洞）、北城洞（プクソンドン）に56世帯115人

こういうチョクパンの住民は冬になると寒さに耐えるために酒を飲んでそのまま凍え死ぬことが多いそうです（寒い日に酒に酔って寝るのは危険です）。そして夏になると頭痛や筋肉痛で苦しむとか。

韓国は梅雨が終わり、暑い夏が始まります。熱帯夜も始まりました。

昨日も二人の老人が猛暑のせいで亡くなったというニュースがありましたが、多分こういう町でのことでしょう。

↓でも、事実的にこうするしか無いわけでして・・

公務員たちも頑張ってはいるみたいですけど（放送でのコメントだけを見ると）、うまくいってないのは認めざるをえないようです。

朝から晩まで部屋ネタでした。

それでは、皆さん、また　（・∀・）ノ

※（追記）

報告します。

テクノマートの揺れはフィットネスクラブのヘルス運動が原因だったと結論が出たみたいです。「共振現象」だったそうです。ネットでは「よく分かりました。でも二度と行きません」と、嘲笑のコメントが溢れています。

本当でしょうか。信じられないことですが・・・「科学の不思議」だったのでしょうか？

何年か待ってみれば分かるでしょうけど。